日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門

先日読了。

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません

なかなか面白い。池田信夫と志を同じくする筆者の「ふつうの資本主義」に関する書。現代的な経済学の基本もわかるようになっている。市場が失敗するケースは、(1)規模の経済と独占企業、(2)外部不経済、(3)公共財の提供、(4)情報の非対称生であり、逆に、それらを除いて自由な市場競争とセーフティネットさえ用意すれば、経済は成長する。また、潜在成長率がマイナスな状態では、金利政策による金融緩和はできず、まずは成長率を増やすことが必要。成長戦略は不要で、規制緩和による自由競争さえできれば成長は自ずから達成される。