誰がアパレルを殺すのか

本日読了。

誰がアパレルを殺すのか

誰がアパレルを殺すのか

とても面白い。アパレル業界の課題や最近のトレンドがよくわかる。

  • 一般的なアパレル企業: 工場->商社・OEMメーカー->アパレル企業^>百貨店などの店舗->消費者
  • SPA: 提携工場->SPA->自社店舗->消費者
  • オンラインSPA: 提携工場->オンラインSPA->消費者

といった形で、サプライチェーンが短縮され、これまでの常識(低原価率、大量生産、消化仕入れ、新品販売、セール、売れ残り廃棄)を破るビジネスモデルが生まれてきている。一方、旧来のプレイヤーは衰退(百貨店も売上の3割はアパレルであるため道連れ)、もてはやされたユニクロなどのSPAも壁にぶつかっている。
店舗をそのままオンライン化したゾゾタウン(日)、商品コスト構成をすべて開示しネットで商品予約をしてから店舗に購入に行くエバーレーン(米)、中古品を販売して販売済商品を買取るゾゾユーズド「顧客のクローゼットを在庫として管理する」、シェアリングエコノミーでもある個人間売買仲介のメルカリ(日)は取引の4割が衣料品、メルカリで中古価格を確認してから新品を購入するなど生活スタイルが変わってきた、スタイリストが選んだ洋服を定額レンタルできるエアークローゼット(日)、同じく定額レンタルのメチャカリ(日)は新品を貸出しし60日間借り続ければ所有でき返却品を中古として販売する、定額レンタルのレントザランウェイ(米)を高級品の入り口として提携する老舗百貨店のニーマン・マカース(米)、顧客と縫製職人をマッチングさせカスタマイズに対応するヌッテ(日)、ずっと売れ続ける商品を作るミナペルホネン(日)、持続的社会を目指して修理をして長く使い続けることを提供するパタゴニア(米)。