ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

先日読了。

組織形態を、レッド(衝動型)組織、アンバー(順応型)組織、オレンジ(適応型)組織、グリーン(多元型)組織、ティール(進化型)組織、の5段階に分けて、新しい概念であるティール組織について解説する。ちなみにティールとは鴨の羽の色のことで、青緑に近い。本書の外装色にもなっている。

レッドは、マフィアのように恐怖でトップが組織を統率する。アンバーは、軍隊のように階層型でトップダウン。オレンジは、多国籍企業のようにWhatはトップで決めHowは部門で決める。グリーンは、最近の新興企業のように文化を重んじて権限委譲する。ティールは、上下関係を持たない10名強の小集団が全ての戦略を自由に決めお互いに調整するとともに、本社機構は無く、コーチと、臨時採用の専門家がいるだけ。

ティール組織が既存組織よりもパフォーマンスが高いことが、いくつかの事例で示されている。ティール組織を作るには、トップと株主の理解が必要。例えば、不正が起きると、管理したくなるが、管理を一切しないのがティール組織のポイントである。

かなり目的がシンプルな組織にしか使えない、という感想をもった。