フラグメント化する世界 ーGAFAの先へー

 本日読了。

フラグメント化する世界 ーGAFAの先へー

フラグメント化する世界 ーGAFAの先へー

 

超良書。

GAFAは「バーチャル社会インフラ」となり、政策的に儲けることが許されなくなる。

世界はフラグメント化する。ステージ1: 経済3主体の均衡、ステージ2: グローバル資本主義、ステージ2: 政府と企業での同時並行的な分権化、ステージ3: 個人のエンパワーメント化、ステージ4: コミュティーの形成。2030年ころまでに移行していく。

IoT/AI/BCが技術要素。エネルギーは地産地消。モビリティーはコミュニティー型へ。スマートシティから住民参加型のレスポンシブシティーへ。

経営のポイント。①稼ぐ力から存在意義重視へ、②「あれかこれか(選択と集中)」から「あれもこれも(複眼的経営)」へ、③市場性重視から差異化可能性重視へ、④デファクトからカスタムへ、⑤狩猟型(キラーアプリ主導)から農耕型(ニッチを1つずつ見出す)へ、苗床としてのイノベーション&テクノロジープラットフォームが重要、⑥陸軍モデル(ガバナンス)から海兵隊モデルへ。

日本企業に多い一強多弱型や連邦クラスター型の企業が成長。SIは、現状は手離れよいソフトウェア主導か、カスタムをコンサルするモデルに二極化。今後は、ロポティクスや分散ICTインフラなどをエッジでの自律分散型小規模システムを垂直統合型で個別ニーズにカスタムする、アジャイルアプローチが増える。

イノベーション1.0は技術起点、イノベーション2.0は顧客起点、イノベーション3.0はエコシステム起点。2.0は、社会システムが変わりつつある中で顧客ですら課題を明確に設定できないため、目の前の困りごとの解決に終始してしまう。3.0は、社会を構成する様々なプレーヤー間でビジョンを共有した上で実現に向けて相互に連携・拡大していくモデル。社会・規制と、産業と、街のデザインを連携させてイノベーションを起こす。