世界標準の経営理論(2)

第2部・第3部読了。

世界標準の経営理論

世界標準の経営理論

 

マクロ心理学ディシプリン(組織の心理)

  • 企業行動理論(BTF)= 企業リーダーのメンタルプロセス
  • 知の探索・知の深化 = 両利きの経営→課題:限定合理性の帰結として知の深化への傾斜が起こる→対策:CVC・スタートアップとの人材交流・出島組織・イントラパーソナルダイバーシティ
  • 組織学習→例:シェアードメンタルモデル(基本認識の共有)、トランザクティブメモリーシステム(知の分布:konw who)
  • SECIモデル = 暗黙知の共同化・表出化・形式値の連結化・内面化
  • 進化理論 = ルーティンは漸進的組織進化の源泉であるとともに急激な変化の足かせ、リソースを柔軟に投入できてもルーティンを変えることは難しい
  • ダイナミック・ケイパビリティ = ハイパーコンペティションの時代にたえずリソースを組み合わせ直すプロセス、ルーティンの一種→例:センシングとサイジング、シンプルルール(組織のルーティンの数を絞る)

ミクロ心理学ディシプリン(個人の心理)

  • リーダーシップの5大理論 = 個性・行動・コンティジェンシー(特定条件下での個性・行動)・LMX(リーダー・メンバー・エクスチェンジ = えこひいき)・TSL(トランザクショナル・リーダーシップ = アメとムチ)とTFL(トランスフォーメーショナル・リーダーシップ = ビジョンと啓蒙)・SL(シェアードリーダーシップ = メンバーが時にはリーダーとして振る舞う)、TSLとTFLは両立しうるがこれからはTFLさらにSLが必要、マッキンゼーでは入社1年目でもリーダーシップが求められる、SLが浸透して各メンバーがTFLを執った時に最もパフォーマンスが高くなる、個人個人がビジョンを持つ
  • モチベーションの理論 = ニーズ理論(欲求5段階説)・職務特性理論(職務遂行における内発的動機)・期待理論(見返り×期待値)・ゴール設定理論(チャレンジングな目標)・社会認知理論・プロソーシャルモチベーション(他人への貢献)
  • 認知バイアスの理論 = 個人レベルでのパフォーマンスアプレイザブル(認知的な評価プロセス→ハロー効果・利用可能性バイアス・対応バイアス・代表制バイアス)・組織レベルでの認知バイアス(社会アイデンティティ理論・社会分類理論)→例: ダイバーシティ経営の失敗はデモクラフィー型の多様性に傾倒するからであり本来はタスク型の多様性を追求すべきである→対策:ABV(アテンションベーストビュー)=多様性を高めて様々な方向にアテンションを向けることでバイアスから逃れる = マインドフルネス
  • 意思決定の理論 = 規範的意思決定論(べき論→期待効用とリスク選好)・行動的意思決定論(非合理性の研究→プロスペクト理論(期待効用は非線形)・フレーミング効果(選択肢からの影響)・二重過程理論(意思決定は直感+論理))・直感、不確実性の高い世界では直感は熟慮にまさる
  • 感情の理論 = 分離感情(その場の感情)・帰属感情(個性)・ムード、ポジティブ感情は知の探索を促しネガティブ感情は知の深化を促す、感情表現の理論(サーフェスアクティング(本心と異なる感情表現をする)とディープアクティング(本心を変化させてから感情表現する))
  • センスメイキング理論 = 納得・腹落ちの理論 = 環境の感知をして解釈を揃えて行動をする → ストーリーを語り、腹落ちさせられるリーダー