SXの時代 ~究極の生き残り戦略としてのサステナビリティ経営

 本日読了。

良書。日経BP×コンサル本。SXとはサステナビリティトランスフォーメーションの略。

環境価値、社会価値、経済価値の連鎖に関して、経済価値だけを追求できない時代になってきた。これまでの企業の経済活動は、外部不経済を前提にしていた。それに対して、規制やソフトローの動き、投資家、新世代の消費者動向などから、だんだんのノーが突きつけられてきている。また先進企業は内発的動機により変革を進めている。

4つの環境課題、CO2・気候変動、水、資源・廃棄物、生物多様性。3つの社会課題、身体的人権、精神的人権、社会的人権。各国政府や企業は2050年にネットゼロを宣言。

サステナビリティ経営の4つの型、インシデント型、外部要請型、未来志向型、ミッション・ドリブン型。

トレードオンを阻む5つの壁、大量生産・大量消費じゃないと儲からない→循環利用・廃棄レスで儲ける、社会・環境投資は3年で回収できない→長期的に儲ける準備をしつつ評判・理解を得る、社会課題解決は事業の柱にはならない→スケールさせるための工夫を考える、市場精度・インフラが整うまで有効な手は打てない→民主導でも新たなインフラはつくれる、消費者の意識がまだ低く市場がない→潜在市場(ライトグリーン層)にリーチして需要を掘り起こす。

北極星を見つけ、いつまでにどのくらい北極星に近づくのか決定する。※ この辺はDXと一緒