エンジニアのためのマネジメントキャリアパス

本日読了。

良書。メンター、テックリード、エンジニアリングリード、技術部長、技術担当VP、CTOに至るまでの、職務定義と進め方を解説。ソフトウェアプロダクト企業の例ではあるが、ソフトウェア技術の深い話があるわけではないので、技術系職種全般のマネジメントキャリアパスの参考になる。

エンジニアリングリードにおける、チームの意思決定を主導するコツ。「データ重視」の文化を根付かせる、顧客に対する共感を深める、将来を見据える、チームの意思決定やプロジェクトの結果を振り返る、プロセスと日程を振り返る。

技術部長における、2ランク離れた部下を管理するのに外せない「ツボ」であるスキップレベルミーティング。いつでも誰でも何でも言って、という「オープンドア」は、普段会話できている人としか会話できない。

技術部長の、チームへの委任の考え方。
・単純で頻繁→委任
・単純だが頻繁でない→自分でやる
・複雑で頻繁→慎重にチームに委任
・複雑で頻繁ではない→有望な管理者候補の訓練として委任

CTOは、技術戦略で新領域を切り開く。

全ての階層で、立場にあった形で、技術力の点で時代遅れにならない工夫が求められる。