先日読了。
- 作者: 小野善康
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/01/21
- メディア: 新書
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非常に面白い。
今までは、ケインズ主義を否定して市場主義を礼参する池田信夫の主張を信じてきたが、この本を読むと考えさせられる。ケインズ主義も市場主義も、需要は無限大であるという前提の中で、短期で考えるか長期で考えるかの違いでしかない。需要が頭打ちになってしまった成熟社会においては、新たな考え方が必要。
効率化は供給力をあげるだけなので意味が無い。外需に頼っても為替が調整されて意味が無い。お金を配っても需要にはつながらない。むしろ現物支給の方がまし。内需、それも環境などの民間に頼っては当面は採算がとれない領域を政府の力で掘り起こすことが必要。