帳簿の世界史

本日読了。

名著。古代ギリシャから始まる、欧米の会計の歴史。複式簿記は中世イタリアから、会計士や会計会社は米国の鉄道会社勃興での資金集めからはじまった。

いつの時代でも、会計は、時の政府や企業から、もてはやされ、疎まれることのくり返しである。

野生化するイノベーション―日本経済「失われた20年」を超える―

本日読了。

良書。

主題である「野生化」そのものは明瞭感の無い主張(個々のテーマを「野生化」のメタファーで解説しているが、無理やり感が強い)であるが、全般的にわたって、イノベーションの特性を深く分析している。「イノベーションのジレンマ」を読んだ人が応用として読むのにふさわしい。

企業家は楽観的であり、合理的な選択ではない。

破壊的イノベーションには雇用の流動性が重要。一方で、漸進的イノベーションには固定化が必要。破壊的イノベーションは重要であるが、漸進的イノベーションが組み合わさることで市場が大きくなる。破壊的イノベーションには基礎研究が必要で、米国では国防総省がその役割を担う。日本ではその役割は企業であったが、最近では喪失してきた。最近は、「手近な果実」を得てしまって、大きなイノベーションが起きにくくなっている。

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

本日読了。

失敗は貴重な経験であり、バイアスに惑わされたりや犯人探しをすることなく、むしろ積極的に失敗して学ぶ人や組織こそ成功する。

経済数学の直観的方法 確率・統計編

本日読了。

ブラック・ショールズ式を直感的に学ぶ。 
統計値=トレンド(傾向)+ボラティリティ(誤差)。誤差の王様が正規分布
前半は、誤差が三角形のパラレルワールドを定義して、正規分布や最小二乗法がなぜ「二乗」なのかを説明する。
後半は、ブラック・ショールズ式はトレンド+ボラティリティそのものと説明する。トレンドが平衡でも、ボラティリティを上手くとらえることで儲けることができる。不確実性が高い環境で勝つには、アジリティが必要ということか。
最後にルベーグ積分の概念。集合上の非連続関数を積分する。瞬間的なボラティリティを計算可能にする。

ソフトウェアアーキテクチャの基礎

本日読了。

バックエンドを中心としたソフトウェアアーキテクチャ集と、アーキテクトの仕事術。

バックエンドとしては、マイクロサービスアーキテクチャに収斂してきているが、本書では大容量通信を司るイベント駆動アーキテクチャと、それを更に発展させたスペースベースアーキテクチャにも詳しい。

スペースアーキテクチャは、ボトルネックになりやすいデータベースアクセスを中心に仮想化したもの。データポンプ、データライター、データリーダーが、キャッシュを含めたデータベースを隠蔽・分散する。ハイブリッドクラウド環境にもデプロイ可能。