モビリティー進化論

 本日読了。

モビリティー進化論

モビリティー進化論

 

良書。自動運転にフォーカスしているが、将来の日米欧の地域ごとのモビリティーの進化を定量的に未来予測している。

自動運転のコストを考えると、年間500万台生産くらいが閾値であり、ホンダは自社での自動運転の採算が取れずにITベンターと協業する。

自動運転は、歩行者や非自動運転車の干渉が無い専用レーンを利用可能であるかどうか、マップ整備が容易な定常ルートを運転するかどうか、駐車場と乗り降り場所間の自動運転となるオンデマンド型カーシェアリングのような30km/h以下の運転が可能かどうか、によって難易度が変わる。

日本は高齢化や過疎化をドライバに地方でコミュニティモビリティサービスが進展、都市部ではオンデマンド型カーシェアリングが進展する。米国ではUberのようなライドシェアリングが無人化する。欧州ではLRTの自動運転化によるマルチモーダル交通が進展する。