トヨタ 中国の怪物 豊田章男を社長にした男

本日読了。

良書。壮絶。元トヨタ中国総代表の服部悦雄の半生を描きつつ、戦後から文革時代を経た中国の実情と、豊田家興亡の内幕を明らかにする。

戦略ごっこ―マーケティング以前の問題

 

良書。マーケティングの通説は実は否定されていることが多い。

  • 既存顧客維持が効率的なわけではない。
  • 20%の顧客が占める売り上げはせいぜい50〜60%である。
  • ヘビーユーザが購買頻度が高いのではなく、購買頻度が高い人をヘビーユーザとしていただけである。
  • 小さなブランドが一部のヘビーユーザで成り立っている、というのはまやかしである。
  • 購買する人の大半が、事前に購入意向を示さない。
  • 推奨意向(NPS)と将来の業績との間には、有意な相関はない。
  • 差別化はマージンを高めるアプローチ(水平的差別化)と、ボリュームを増やすアプローチ(垂直的差別化)がある。また既存顧客向け手法であり、新規獲得の手法ではない。また、差別化は、消費者から見て、明らかに異なる場合に機能する。
  • 大きなブランドほど価格弾力性が小さい(値上げの影響は受けない)。また主要競合の価格を超えるかどうかで、弾力性に大きな変化がおきる。
  • 価格プロモーションは既存顧客に影響し、価格感度を高めてしまう。
  • ブランドイメージは、マーケティングではなくシェアで決まる。薄く広く間口(CEP = Category Entry Point)を広く、がポイント。
  • ストーリーとしての納得感は、KPIにはならない。

生成AIで世界はこう変わる

本日読了。

良書。

  • 生成AIにより、従来のAIに関する予想が書きかわった
  • 汎用人工知能AGIはできるという研究者が増えた
  • 生成AIは人間の創造性の大部分を獲得(組み合わせと探索はできる、革新はできないが人間でも革新はなかなかできない)
  • 従来の予想とは反対になり、ホワイトカラーこそがAIの影響を受け、ブルーカラーは影響を受けにくい
  • いまのところは、労働置換型ではなく労働補完型であると見られている → 利活用できるかどうかがポイント

 

一番伝わる説明の順番

先日読了。

基礎。

  1. 前提を揃える
  2. 結論・主張・本質
  3. 根拠・理由・事実
  4. 補足情報
  5. 結論・相手に促したいアクション

サマライズとクリタライズ

日本製鉄の転生 巨艦はいかに甦ったか

本日読了。

良書。製鉄もかなり変わってきた。

  • 高炉・コークスから、電炉・水素へ
  • アルセロール・ミタルとの提携
  • グローバル3.0、インドへの出資
  • 超ハイテン vs ギガキャスト

DX時代の 最強PMOになる方法

本日読了。

DX時代の 最強PMOになる方法

DX時代の 最強PMOになる方法

  • 作者:甲州潤
  • ビジネス教育出版社
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PMOについて書かれた希少価値ある本。

しかしながら、PMOとPMの役割分担が不明確で、DX時代の〜という表題とは中身は全く異なる。