本日読了。
- 作者: エリック・リース,伊藤穣一(MITメディアラボ所長),井口耕二
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/04/12
- メディア: 単行本
- 購入: 24人 クリック: 360回
- この商品を含むブログ (96件) を見る
トヨタ生産方式のアナロジーで、不確実なスタートアップの成功率をあげる。狭い意味のスタートアップだけでなく、社内新規事業も対象とする。骨子は解説にてまとめられているが、「地図を捨ててコンパスを頼りに進め」とのことで、アジャイル開発を事業運営にまで拡大した概念である。バッチサイズを小さくする(MVP: minimum viable productも活用)とともに、客観的なフィードバック(コホート分析による革新会計)を得るしくみを持つのがポイントで、効果ある取り組みを素早く実現できるようになる。
かなり良書であるが、とある書評には、「全体のリターンを最大化したいベンチャーキャピタル的発想であり、個々のスタートアップにとっては、話半分に聞いておいた方が良い」ともある。