マクドナルド 失敗の本質: 賞味期限切れのビジネスモデル

先日読了。

マクドナルドの藤田体制と原田体制のそれぞれ終盤の落ち込みについて解説。ブランド価値を棄損したのが敗因だとのこと。藤田体制終盤では安売りに徹してしまった。原田体制終盤では効率化に徹してしまった。ただし、世界的なマック不振の原因は、創業当初のビジネスモデルが賞味期限切れになったことだという。
もっともな感じでもあるが、後付けの理論にも聞こえる。例えば、創業当初のビジネスモデルが賞味期限切れだとすると、なぜモスバーガーは衰えないのか?45年ならよくて、60年たつとダメというわけでもあるまい。この点についてはイノベーションを継続するセブンイレブンだけを比較対象にしており、モスについてはブランド価値継続の観点の言及しか無い。FCをいじって短期的利益を増やしたのは、凋落の原因ではなく結果にすぎない。もう少し、主張それぞれの点について、同業他社、競合異業種を、世界的に客観的に比較分析してほしい。