本日読了。
チームのことだけ、考えた。――サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか
- 作者: 青野慶久,疋田千里
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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サイボウズの働き方改革。とてもよいことがいろいろ書かれている。働き方改革がバズワードになる以前の書。
組織イズムを考えたら「多様性」だけ残った。100人いれば100通りの人事制度があってよいという考え方。ダイバーシティ経営とは異なる。現在の自社は画一的で多様性が欠けている、からスタートするのではなく、十分な多様性があり、個性を制限する障壁を取り除いていくと発想する。
ミッションは、世界で一番使われるグループウェア・メーカーになる、チームワークあふれる社会を創る。言葉を再定義。チームワークを高めるソフトは全てグループウェア。
理想はコンセプトで表現する。コンセプトとは、誰に何を言わせるか。理想と現実の差が課題。
モチベーションは理想に対する思いの強さ。Will、Can、Mustに分解して考える。
給与は市場性で決め、成果主義は報酬と連動しない。
チームワークを考えて仮装オフィスを作り、グループウェアが職場となる。
制度は風土とセットで作り直す。制度には理想となる目的を併記することで濫用を防ぐ。制度の活用はリーダーが率先垂範する。リーダーは先にチャレンジする人。ダメならやめる。細則は後から作る。
利益とはなんなのだろう。資本主義のしくみには使われない。売上や利益の最大化を目指さないと宣言。その理想に共感する人だけが株主として残る。