天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

 昨日読了。

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

 

良書。人の才能を天才・秀才・凡才に分け、それぞれの相互作用などを交えて、大企業でイノベーションが起きにくい理由を述べる。天才=Innovation、秀才=Efficiency、凡才=Hospitalityの「会社の戦略には、3つに1つしかない!「戦略3分の1の法則」 | 稼ぐ言葉の法則 | ダイヤモンド・オンライン」に通じるものがある。

読んでいる途中で、「複数の類型が混ざっている人もいるよね。特に凡才+秀才な人は大企業で最強だよね。」とか考えると、先の章でその通りのことが書いてあって、おおっとなった。本当の最強はTPOにあわせてカメレオンのように類型を使い分けられる人なのだが、そこまでは書いてなかった。

惜しむらくは、天才・秀才・凡才というキャッチーな分類をしているため、企業の人材育成参考書としては使いにくいこと。あなたは凡才、とか指摘して育成するのは無理。よって、俗書に留まってしまっている。Innovation、Efficiency、Hospitalityで類型を表現していれば、名著になった。物語形式であるかどうかは関係ない。