宇宙ビジネス入門 NewSpace革命の全貌

昨日読了。 

宇宙ビジネス入門 NewSpace革命の全貌

宇宙ビジネス入門 NewSpace革命の全貌

 

2年前の本であるが、当時の日本および世界の宇宙ビジネスの全体概要がよくまとまっている。

本書に記載された2020年までの見どころ → 現時点の状況をメモ。

世界版 → まずまず予定通り

  1. 宇宙アクセス革命は進展するか? → 2019年4月にスペースXが初の商業打ち上げに成功
  2. 小型衛星ビジネスの勝者は? → ワンウェブは予定通り2020年の衛星配備に向けて資金調達中
  3. 宇宙旅行・ホテルは最初の一歩を踏み出せるか? → ブルーオリジンはダミー人形での打ち上げ実験を繰り返し、有人飛行は2020年の模様
  4. Xプライズ(グーグル・ルナ)の勝者は? → 2018年3月まで期間延長されたが受賞者なし。しかし翌年SpaceILが月面周回軌道まで到達
  5. 商業宇宙資源開発の枠組みはどうなる?→ 2019年11月に国連ハーグGWで、宇宙資源活動に関するビルディング・ブロックを発表

日本版 → 期待より遅れている印象

  1. 商用化に向けた第一歩の成否は? → アストロスケールは2017年の衛星打ち上げ失敗、しかし2020年に実証衛星打ち上げを計画
  2. 宇宙ベンチャーの数は増えるか? → 20社程度から増えていないが資金調達は盛ん、川重など大企業参入あり
  3. 異業種企業が宇宙ビジネスに踏み込む? → 特に傾向は見られない
  4. H3ロケット準天頂衛星も山場 → 順調だが、準天頂衛星の利活用はいまひとつ(利活用会議とか開かれる時点で危機)
  5. 政府による産業支援の実現は? → あんまり・・っていう感じ