人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

先日読了。

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

 

良書。分裂勘違い君劇場のオーナーによる書き下ろし本。

世の中は実力中心ではなく、錯覚資産と実力と運が複雑に絡み合っており、もっとも重要なのは錯覚資産である。わかりやすい錯覚資産を手に入れると、他人は無意識に記憶を書き換えて、実力があるものと勘違いしてくれる。人間は変えられない現実に合わせて矛盾が無いように認知を書き換えるため(認知不協和)。人間は過剰に一貫性を求め、過剰に原因を求め、過剰に結論を急ぐ(偶然を過小評価する)。分裂勘違い君劇場はそれを実証する場。一貫性ある全く逆の主張を並べると、双方に賛同が集まった。錯覚資産はハロー効果の強さ×思い浮かびやすさ×思い浮かぶ人の数。

成功するには、小さな幸運を掴む機会を増やし、掴んだ幸運を大きく宣伝する。現実を隠して、一貫性があるように振舞う。