本日読了。
コモディティー（金やプラチナなどの貴金属、原油やガソリンなどのエネルギー、トウモロコシや大豆などの穀物など）を売買するコモディティー商社は、長年、世界経済を裏から牛耳って、莫大な利益をあげてきた。本書は、その興亡史とともに、近年のコモディティー商社（の利益成長に翳りが出たこと）の構造的な問題を解説する。
構造的な問題: 情報の民主化、反自由貿易、気候変動による石油石炭の需要限界、法令ギリギリを渡り歩いて莫大な利益を得ていることに対する周囲（特に米国政府）の警戒心の高まり、中国経済の減速など。
