キャズム

本日読了。

キャズム

キャズム

示唆を得ることが多い名著。
テクノロジーライフサイクル。イノベーター(テクノロジーマニア)は、テクノロジーに価値を見出し、デモや試用がポイント。アーリーアドプター(ビジョナリー)は、製品に価値を見出し、実際の事業効果を重視し、業界外の先行例に敏感で、ホーリープロダクトが無くても自分でギャップを埋める。アーリーマジョリティ(実利主義者)は、市場に価値を見出し、実績や競合比較を重視するとともに、業界内に関心があり、攻略にはホーリープロダクトが必要。レイトマジョリティ(保守派)は企業に価値を見出し、一流の顧客での先行例や一流のパートナーが必要、シェアも重要。
アーリーアドプターからアーリーマジョリティへのターゲット転換には大きなギャップがあり「キャズム」と呼ぶ。キャズムを超えるには、勝てるセグメントを慎重に選択し、そのセグメントを得意とするパートナーを選定し、ホーリープロダクトを準備し、古いソリューションを提供する先行企業からの強力な抵抗を排除して、一気呵成に打ち負かすことが必要。マジョリティは打ち負かすべき古いソリューションを利用している既存市場である。
本理論は情報(口コミ)の範囲が限定していた時代のもの。業界を超えた情報交換が容易になった現代の状況を考慮した、本理論の改訂版が聞いてみたい。