ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える

先日読了。

ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える

ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える

良くあるつまらないバズワード啓蒙書かと思ったら、とても面白い。統計的推測ではなく「N=全部」にパラダイムシフトすることで、いろいろなことが変革される。統計化のもとに見過ごされてきたスパイクな現象をとらえれ、ロジックや元データそのものの精度を気にするよりもデータ総量を増やすほうが効果がある、など。一方で個人情報漏洩リスクもあり、少量データであれば問題ない隠蔽方法であっても、ビッグデータとして扱うと高確率での個人特定が可能になってしまう。個人との利用許諾も、現状のオプトイン方式は将来用途を見通せないビッグデータには不向きである。