先日読了。
- 作者: ビクター・マイヤー=ショーンベルガー,ケネス・クキエ,斎藤栄一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/05/21
- メディア: 単行本
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良くあるつまらないバズワード啓蒙書かと思ったら、とても面白い。統計的推測ではなく「N=全部」にパラダイムシフトすることで、いろいろなことが変革される。統計化のもとに見過ごされてきたスパイクな現象をとらえれ、ロジックや元データそのものの精度を気にするよりもデータ総量を増やすほうが効果がある、など。一方で個人情報漏洩リスクもあり、少量データであれば問題ない隠蔽方法であっても、ビッグデータとして扱うと高確率での個人特定が可能になってしまう。個人との利用許諾も、現状のオプトイン方式は将来用途を見通せないビッグデータには不向きである。