光秀の定理

本日読了。

光秀の定理 (単行本)

光秀の定理 (単行本)

なかなか面白い。モンティ・ホールの問題を通して、光秀や信長、そして本書オリジナルの愚息と新九郎といった、戦国時代の人物の思考や行動を描写している。新九郎の成長が好ましい。
でも、クライマックスの城攻めのシーンでは、モンティ・ホールの問題を間違って適用しているような気が・・・。守り方の意思で選択肢以外のハズレを2つ開くのか本来であるが、このシーンでは攻め方の意思で選択肢以外の2つを開いてたまたま両方ハズレだったという条件なので、元々の選択肢が正解だった確率(この場合、選択肢以外がハズレになる確率が高い)が3倍になり、結果として残った確率は半々だと思う。