先日読了。
- 作者: 冨山和彦
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/06/14
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (15件) を見る
大変面白い。
GとLの経済は独立して考えるべきで、トリクルダウンは起こらない。Gは経済規模として割合が小さく人口規模としてはもっと小さい。よって、G一辺倒の政策ではなく、GとLそれぞれの政策を推進すべきであるとのこと。
Lは、穏やかな退出を促進すれば、安定的な地域寡占状態になる。Lは急速な人手不足になっている。これに対して、拙速な移民政策でLの人手を急速に増やすのではなく、生産性をあげることや共働きや高齢者も働くことが重要で、その余地は大きい。それによって給与待遇もよくなる。日本の農村はもともとこういう姿であり、武士的な専業主婦モデルは僅かであった。寡占後の規律は非営利型のホールディングカンパニー制度でうまくいきそう。