カオスエンジニアリング ―回復力のあるシステムの実践

本日読了。

NetFlixがはじめた、障害を擬似的に発生させて期待される状態が保てるかを実験する「カオスエンジニアリング」の解説書。

カオスエンジニアリングは、何が起こるかわからない実験であり、予見的なテストではない。システム全体の出力のベリフィケーション(検証)であり、個々の機能部品のふるまいまで確認するバリデーション(妥当性確認)ではない。

とはいっても、実世界の多様な事象を再現させ、影響範囲を局所化させることが必要なので、上記の二元論では解釈が難しい。専用のツールもいろいろある。

GAFAMはもとより、ネット銀行にも波及してきた。セキュリティカオスエンジニアリングという分野もできている(ツールとしてChaoSlingrがある)。