プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本 交渉・タスクマネジメント・計画立案から見積り・契約・要件定義・設計・テスト・保守改善まで

本日読了。

良書。プロマネ技術の最新ノウハウ集。

  • プロマネはプロジェクト管理がすべてではない。プロジェクトの実態をリスクの観点で把握して、アクティブな調整を行なってそれを計画にフィードバックしていく必要がある。
  • コロナ禍にあわせた、同期・非同期のコミュニケーションの使い分けに言及。同期はあいまいな物事を相談するには効果的だが、関係者の時間を奪うことがデメリット。言語で伝えたいことのすべてを表現するのは多くの人にとってハードルが高いことで、得意な人は少数派。得意な人でも言語だけでやりとりを続けていると、認識の相違が出てくる。おすすめは、非同期・言語コミュケーションと同期・非言語コミュニケーションを交互に行うこと。まず検討が必要な物事に対して、資料やアジェンダを簡単にツールで共有しておいて、それをもとに打ち合わせで認識を揃え、議事録で検討結果のログを保管する。
  • タスクをアサインするには、ジョブ型思考の人(アサインされたタスクを完遂する意欲を持つ人、見通しを持つ人(見積もりができること))が望ましい。メンバーシップ思考(やってみないとわからない、責任回避的な人)になっていないか確認すること。
  • タスクは、○○を○○する、と記載する。いつまでには、期日ではなく工数を記載する。ガントチャートではなく、クリティカルパスを管理する。ガントチャートの弱点: タスクの抜け漏れに気づきにくい、納期にあわせたスケジュールになりやすい、タスクの追加や変更管理が煩雑になりやすい、タスクを割り振られた人が「学生症候群」になりやすい。しかし、ガントチャートは、発注者や上層部へ報告の際にはプロジェクトの現状がわかりやすいため有効に機能する。