世界で一番やさしい 資料作りの教科書

昨日読了。

良書。筆者も後書きで書いているが、伝える力の教科書。資料作りだけでなく、口頭やメールでの指示の出し方受け方、会話の噛み合わせ方、プレゼンの方法まで網羅。

  • 1枚もの資料作り。1) キーメッセージを資料の一番上に書く、2) ボディーを考える、3) 電子化する。
  • 良い依頼の条件。1) 動作が明確、2) 期限が明確、3) 目的と背景が明確。引き受ける際に上記を聞く場合、オープンな聞き方と仮説を持った聞き方がある。
  • コミュニケーションの3つの作法。話し手。1) 発言に見出しをつける、2) 語尾をはっきりさせる、3) 質問にストレートに答える。聞き手。1) 見出しがなければ話を止めてやさしく確認、2) 語尾がはっきりしなければその先を促す、3) 質問に答えてくれなかったら答えだけを求める。
  • 伝わる資料を組み立てる7つのStep。1) <発散>自分が話したいことを思いつくままに書き出す、2) <主張と要望>言いたいこと+相手にして欲しいこと(行動の変化、状態の変化、感情の変化)を一言で表現する、3) <相手の状態>相手の状態・状況を明確にする、4) <シナリオ>Step1で書き出した内容をスライドごとに分解し構成を決める(体言止めではないキーメッセージを接続子でつなぐ)、5) <ラフスケッチ>パワーポイントに落とし込んだラフスケッチをする、6) <電子化>パワーポイントのスライドに落とす、7) <レビュー>一晩寝かせて聞き手の気持ちで読み返して修正する。
  • 結論から始めなくてもOK。ストーリーには王道がある。
  • プレゼンテクニックはすべて忘れる。プレゼンの上手い人は主張のしっかりしている人。