統計学が最強の学問である

本日読了。

統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である

シリーズ初回。この筆者の文章は、わかりやすく理路整然としていて、頭が良い人が書いた文章だという印象が強い。
現代統計学の父、フィッシャーが、誤差の評価方法を確立した。p値とは、誤差や偶然によってたまたまデータのような差が生じる確率。フィッシャーの功績その1。ランダム化を用いて因果関係を科学的に表現する。その2。回帰係数などの統計量がどの程度の誤差で真値を推定しているか数学的に整理する。
一般化線形モデルによると、回帰分析、重回帰分析、カイ二乗検定等は、全て基本的に同じ手法とみなせる。例えば、あり・なしの2値を比較したいときは、連続な結果変数としてあり=1、なし=0とタミー変数を置いたものと同じである。
シンプソンのパラドックス。全集団同士での比較は、その内訳となる小集団同士の比較の結果と矛盾することがある。