2100年の科学ライフ

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2100年の科学ライフ

2100年の科学ライフ

  • 作者:ミチオ・カク
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2012/09/25
  • メディア: 単行本
 

良書。視野が広がる。10年近く前の本だが内容は色褪せていない。

近未来〜2030、世紀の半ば2030〜2070、遠い未来2070〜。

コンピュータ。近未来: VR、世紀の半ば: AR/XR、遠い未来: 心を読む。

人工知能。近未来: エキスパートシステム、世紀の半ば: ロボット・脳モデル、遠い未来: ロボットが人間を超える・ロボットとの融合。

医療。近未来: ゲノム医療・クローン、世紀の半ば: デザイナーチャイルド、遠い未来: 老化の克服・ジュラシックパーク・新しい生命の創造。

ナノテク。近未来: 体内ナノマシン量子コンピュータ、世紀の半ば: トランスフォーマー、遠い未来: レプリケーター

エネルギー。近未来: 太陽光ほか、世紀の半ば: 地球温暖化克服・核融合、遠い未来: 電気から磁気へ。

宇宙旅行。近未来: 月・火星。世紀の半ば: 火星のテラフォーミング(トータルリコール)・宇宙観光、遠い未来: 宇宙エレベーター、ナノシップによる銀河進出。

文明のランクづけ。タイプI(主星から自惑星に降り注ぐエネルギーを使う)、タイプII(主星のエネルギー全てを使う)、タイプIII(多数の恒星系のエネルギーを使う)。現在はタイプ0.7。タイプIへの移行は危険。原理主義や不寛容などで滅びる可能性もある。タイプI移行後、何世紀もかけて不和は解消される。エネルギーではなくエントロピーの制御で文明をランクづけする?