【新装版】小室直樹の中国原論

先日読了。

中国でのつきあいは、幇(ホウ)〜情誼(チンイー)あり〜関係〜知り合い〜その他、の多重の輪と、宗族の縦のつながりの2つで決まる。外側の人との約束や契約や人権さえも、内側の優先度によって崩れてしょう。中国の役人に賄賂を出すのは少しでも輪の中に入るための1つの手段。このあたりを学ぶには、三国志などの中国歴史を学ぶとよい。中国歴史に書かれている忠義や裏切りは、すべてこの関係で説明できる。

また、中国では個人は重視されず、集団を優先する道徳観である。これは儒教の考え方であり、韓非子を読むと良い。

ということをとても長大に論じている。