構想力が劇的に高まる アーキテクト思考

本日読了。

良書。ゼロイチの企画構想を作る方法論。

アーキテクト思考とは、抽象化、仮説検証型、全体感、統一感、美しさ、マトを絞る、ターゲットを満足させる、横串を通さない。一方、日本社会は非アーキテクト度が高いため、アーキテクトは生きづらい。「ゼロベースの構想を部門横断WGでつくる」は大いなる矛盾。

全体構想のステップ。0.バイアスのリセット、1.具体的事象観察、2.座標軸設定、3.構造抽出・モデル化、4.構想具体化。

アーキテクトと真逆なのが専門家。自分のよく知っている領域でありゼロベース思考が難しい、知識が邪魔をしてできない理由が先に出てくる、具体の詳細にとらわれてばっさりとした抽象化ができない。違いがわかるのが専門家。同一視するのがアーキテクト。

フレームワークとしての、多様性マトリックス。規模拡大・多角化による利益率向上可能性、ローカライズによる付加価値向上可能性を軸にして、高・高=ポートフォリオ型(投資ファンド、製薬)、高・低=全体最適追求型(耐久消費財パッケージソフト)、低・高=個別最適追求型(一般消費財、コンサル)、低・低=成功モデル移植型(自動車修理、航空、ホテルチェーン、外食チェーン)。