INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント

先日読了。 

良書。しかし、図というものが1つも無く、とても読みにくい。

成功するための製品を生み出すための実践的なTIPSが、いろいろな観点で紹介される。

プロトタイプにはいくつかの種類があり、成功するチームはアイデアをテストするためのプロトタイプを毎週10〜20あるいはそれ以上生み出す。MVPという概念は「リーンスタートアップ」により流行ったが、開発チームに大きな混乱をもたらしてきた。MVPを作るのに何ヶ月もかかっていた開発チームはが、同じ学を数日で、ときには数時間で達成できる。

製品開発の機能ベースのロードマップは、製品のビジョンと戦略、アウトカムベースのロードマップに置き換えなければならない。ただし重要な市場投入についてはハイインテグリティーコミットメントで責任を負う。製品ビジョンは2〜5年に実現する未来を描いたものである。

製品ビジョンの原則。WHYから始める。解決策ではなく問題に恋をする。臆病にならずに大きな視野でビジョンを考える。チームを混乱させることを恐れない。人の心を揺さぶるものでなければならない。関連性があり意味のあるトレンドを見つけ出して取り入れる。パックがある場所ではなくバックが向かっているところに滑っていく。ビジョンには頑固でディテールには柔軟でいる。信じて賭ける。絶え間なく粘り強く説得して回る。

製品戦略の原則。1度につき1つのターゲット市場やペルソナに集中する。ビジネス戦略と整合させる。販売戦略やGTM戦略と連携する。ライバルではなく顧客のことを考える。組織全体で戦略についてコミュニケーションを取る。

製品発見においては、実現可能性、ユーザビリティ、価値、事業実現性(ブランド、チャネル、コスト、コンプライアンス、セキュリティ等)をテストする。

プレスリリースを先に書く、さらにはカスタマレターを先に書く。(B2Bでは)6つの異なる属性のリファレンスカスタマーを作る。

良い開発チームvs悪い開発チーム。情熱あるエバンジェリストvs傭兵。自分たちのビジョンや目標からアイデアを得るvs販売部門や顧客から要望を集める。ステークホルダーを理解して制約を守るvsステークホルダーから要望を集める。アイデアを迅速に試し価値を判断するvs会議を開き優先順位をつけたロードマップを作る。優れた人とブレーンストーミングするvs助言に対して不機嫌になる。各担当が密連携するvsサイロに分かれて文書や会議で意思疎通する。収益とブランドを守りつつアイデアを自律的に試すvsアイデアを試す許可を待つ。必要なスキルセットをチーム内に持つvs必要なスキルセットがわかっていない。エンジニアが毎日プロトタイプを試すvsスプリント計画時にエンジニアはプロトタイプを見る。毎週顧客に関わって反応を見るvs自分たちが顧客だと思う。アイデアの多くは価値が無いものだと理解しているvsひたすらロードマップにしたがってビルドする。スピードが鍵だと理解しているvs自分たちが遅い言い訳をする。実現性を確認してハイインテグリティーコミットメントを作成するvs販売主導に不平を言う。製品に計装してデータに基づいて調整するvs分析と報告はオマケだと思っている。小さいリリースを繰り返すvsすべてを一度にリリースする。リファレンスカスタマーにこだわるvs競争相手にこだわる。業績に貢献したときに祝うvsリリースしたときに祝う。