「数学をする」ってどういうこと?

本日読了。

単なるリーマン予想の啓蒙書ではなく、表題通りに、数学系の院生になり研究をしていくということは、どういうことなのか、を紹介している。双子素数問題やゴールドバッハ予想を通して、予想そのままの証明には至らなくても、いろいろな角度で予想に近づいていく足跡を説明。

その集大成として、ゼータ関数にまつわるオイラー積や、L関数に至る。絶対収束や条件収束の話を持ち出して、複素解析接続を使わずにゼータの特性を説明。リーマン予想をL関数の収束性に結びつけ、深リーマン予想の位置づけを、高校数学の範囲で説明する。

これが読みこなせる中高生はどのくらいいるか?という疑問はあるが・・・。