メタバース進化論――仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界

本日読了。

良書。メタバース本としては、これまで、ビジネス視点の「メタバースとWeb3 - nakorakeの日記」、サブカル視点の「メタバース さよならアトムの時代 - nakorakeの日記」を読了してきたが、本書はヘビーユーザー視点である。

4大サービスである、VRChat、Neos VR、cluster、バーチャルキャストの比較。現在はまだ表現力と大規模性が相反するため、さまざまな用途に分化して使い分ける状況。ここに、Meta社のHorizonが本格展開してくる。

メタバースの技術。リフレッシュレート、3DoF/6DoF、フルトラ/指トラ/アイトラ/顔トラ。VRChatではアバター作成や登録にはUnityを使いこなす必要あり。ボイスチェンジャー

実名でも匿名でもない仮名の世界。なりたい自分になれるが、仮名にも人格・信頼がある。分人の世界。(参考「私とは何か――「個人」から「分人」へ - nakorakeの日記」)

メタバースのコミュニケーションや心理。ファントムセンスやお砂糖関係など。ファントムセンスは「開発」できる。

メタバースの経済。ミクロ経済の革命として分人経済が、マクロ経済の革命として超空間経済がうまれる。分人経済は人々のクリエイター化を加速する。アバターワークによる接客。超空間経済は、地球という空間から解放される。